快適な睡眠は、仕事の効率を上げてくれたり、記憶力を高めて受験勉強を有利にしたりします。この快適な睡眠に欠かせないノンレム睡眠とレム睡眠の役割や周期心、年齢との関係などを分かりやすくご紹介しています。
ノンレム睡眠とレム睡眠の役割
睡眠には、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠があります。
レム睡眠は、体を休ませるための睡眠、ノンレム睡眠は、脳を休ませる睡眠といわれそれぞれ役割があります。
レム睡眠時は、体の筋肉は、脱力した状態で休んでいる状態ですが、目が小刻みに動く眼球運動などがあり脳は、活動しています。
このとき脳は、記憶を呼び戻したり、心のメンテナンスをしたりして、記憶の整理をしていると考えられています。
このため、受験勉強や仕事の効率をあげるためには、レム睡眠をしっかりとることが大切です。
「寝る子は育つ」といいますが、まさに的を得ていますね。
ノンレム睡眠時は、成長ホルモンなどが分泌され、発育や髪の毛、お肌のメンテナンスなどが行われています。
また、風邪をひいたときに回復する力は、ノンレム睡眠時に特にあらわれます。
ノンレム睡眠とレム睡眠の周期
眠りについてレム睡眠が現れるまで、60から120分ほどかかると言われていますが、その後は、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に約90分周期で4から6回ほど続きます。
前半は、深い眠りのノンレム睡眠が多く、後半は、浅い眠りのレム睡眠が多くなります。そして、浅い眠りから起きるとスッキリと目覚めることができます。
ノンレム睡眠とレム睡眠と年齢の関係
睡眠は、人の一生のうちにさまざまに変化していきます。
赤ちゃんのときは、体内時計が出来上がっていないので、小刻みに睡眠をとり、合計で16時間ほども寝ます。眠りは、脳が寝ている学習しているレム睡眠が多く、初めての世界でいろいろと覚えるために適応しようとしていることが分かります。
4から5歳になるとレム睡眠とノンレム睡眠の周期が大人のパターンに近づいて、10歳前後になるとレム睡眠とノンレム睡眠の90分周期の8時間睡眠となり、このサイクルで安定していきます。
40歳以降になるとノンレム睡眠が減少し、ホルモンバランスが崩れ、人によっては更年期障害などが起こり始めます。
70歳を超えるころになるとノンレム睡眠がさらに減少し、さらに体内時計も前倒しぎみになり早寝早起きになっていきます。